連立合同方程式②
もう少し話を進めよう。
a≡1(mod4),a≡3(mod7) を同時に満たす整数aの求め方についてだ。
ガウスの方法で求めてみよう。
まず,4α+7β=1を満たす整数α,βを一組求める。
例えばα=2,β=-1である。
これさえ見つかれば,
a=1×7β+3×4αと置くだけでほぼ終わりである。
なぜならば,4α+7β=1において,
法を4とすれば7β≡1(mod4),法を7とすれば4α≡1(mod7)
だから,a=1×7β+3×4αは,a≡1(mod4),a≡3(mod7)を必ず同時に満たすことになる。
a=-7+24=17
よって,a=17+28k (kは整数)
この技はガウスの名を関してはいるが、百五減算の仕組みと同じである。