有理化の作問
分母が何項までなら有理化可能か。
ただしは互いに素とする。
3項の場合
2つの項をひとかたまりとして2項のときの有理化をすればよい。
大事なのは、このとき項の種類が減るかどうかである。
分母は2項になっているので、ここからもう一度2項の有理化をすれば有理化は完了する。
で、この部分の項の個数は変わらないが、残りがでcになるのでトータルで項は3項から2項に必ず減ることになる。
だから、心配せずに好きな数を選べばよい。
4項の場合
前半2項と後半2項でそれぞれひとかたまりとすればよい。
について、
なので、トータルで4項から3項に減らせる。つまりこれも常に有理化が可能である。
しかし、4項の場合は、分け方が悪いとループにはまる。
3項をひとかたまりとすると、
で、3項から4項に増え、残りのdを合わせてもトータルで4項から減らないので、終わらなくなってしまう。
5項の場合
分子を書くのは面倒な上に今回無意味なので、Aと置くことにする。
根号の外れた部分も面倒なのでまとめてCとおく。分母の真ん中に置くことにする。
5項から4項になったので有理化可能。
6項になると、うまくいかない。
3つずつ組にしても前半4項、後半4項、そのうちまとめられるのは根号の外れた1つだけなので、トータルで6項から7項になってしまう。
2項と4項に分けても、前半2項、後半は7項となり、結局8項に増えてしまう。
この話はの中が互いに素であることを前提としているが、含まれる項がという形になったりすると話はややこしくなってくる。
また、以外の式を利用して有理化ができる可能性はまだ残っている。