互除法の作問(フィボナッチもどきの利用)
互除法で余りが1になるまでの式の行数をコントロールしたかった。
作問の関係上、なるべく何の変哲もない数で、無限に生成できて、途中式の難易度もコントロールできるとなおよい。
というフィボナッチもどきの数列を考えることにする。
k=1のときはフィボナッチ数列そのもので、これは隣り合う2項の畳数がどんどん増えていくのだった。
k=2のとき、きちんと証明はしていないが、どうも互除法の計算式がループし、畳数がループするようだった。初期値の与え方によってループの長さは変化する。
で、いくつか数を変えて試してみたところ、
どうも、で生成される数列の隣り合う2項は、のとき、常に畳数3になるようだ。
一般項はである。
互いに素であることは簡単に示せる。
とする。に、共通因数が存在すると仮定すると、
と表せる。
ここで,から、各は奇数、なので、
は奇数、と表せる。
もの倍数である。
これを繰り返すと、以下の項はすべての倍数となるが、
これはに矛盾。
よって、は互いに素である。
さて、での畳数が3であることを示そう。
について、
また、
よって、
畳数は常に3である。
について、
また、
よって、
畳数は常に3である。
ゆえに、の隣り合う2項は畳数3である。