作問の備忘録

テスト問題を作るときの、大した計算ではないけれども、やろうと思うとめんどくさいことどもを記録。

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なぜ、 F_n=3\cdot2^n-(-1)^nではうまく畳数を固定できたのか考えてみる。

まず、 F_{2k}=F_{2k-1}+F_{2k-1}-3について、

 F_{2k}に対し、F_{2k-1}=\frac{F_{2k}+p}{2}(pは自然数)という形になっているので、必ず次の式では F_{2k-1}=(F_{2k-1}-p)+pとなり、pが余ることになる。

(かといって、これをそのまま解いて F_n=(F_1-p)\cdot2^{n-1}+pとしても条件が足りなくてうまくいかない。)

あとはこのpに対し、 F_{2k-1}-p=pm+1(mは整数)の形をしていればよい。

では逆回しをしてみよう。

(1) pで割ると常に1余る式を考える。

(2) (1)にpを足して F_{2k-1}とする。

(3) (2)を2倍してpを引き、 F_{2k}とする。

今、フィボナッチ数列に似た漸化式をもとにしているので、

一般項は F_n=ar^n+bs^nという形の式になる。

(1)を満たすためには、 F_n=ar^n+1としてしまうのが手っ取り早い。

 

しかし、もう一つ条件がある。

 F_{2k}とF_{2k+1}について、

 F_{2k+1}=2F_{2k}+q(F_{2k} > qとして余りをqにする) 

次の式は F_{2k}をqで割ることになるが、

 F_{2k}=ar^{2k}+bs^{2k}の形のとき、

 bs^{2k}をaで割った余りが固定されるようにする。

 (s^2)^kをaで割った余りが固定される、つまりs^2 \equiv 1 (\bmod a)であればよい。

そのうえで、q=aとする。

しかし、 F_n=ar^n+1とするとここで問題が起こってしまう。

2行目の式ですでに1に到達してしまうのだ。

これを防ぐには b\neq1とすればよい。

 

 ~つづく~